地震が起きて避難を決めても、うちはまだ子供も小さいし、避難所まで安全に行けるのかな?
地震が起きて、自宅にいるのは危険と判断しても、小さい子供を連れての避難は不安が大きいでしょう。
しかし、安全に避難するために、気持ちを強く、そして安全に行動する必要があります。
緊急脱出しなければならない時は、とにかく命を最優先にとにかく急がなければなりませんが、そうでない場合は家を離れる前にいくつか確認しておく必要があります。
悲しい現実ですが、災害時に空き巣被害も起こることもあります。
また漏電による火災などを防ぎ、避難所から自宅に戻った後、少しでも早く元の生活を取り戻すために役に立ちます。
今回はそんな避難所へ向かう前の状況から安全に避難所に行くために大切なことを説明していきます。
パパママともに覚えておいて、家族を自分を守ってください。
避難時に絶対にやっておくべき3つの行動
緊急避難時はとにかく命を守ることが最優先ですが、時間の余裕がある場合は、落ち着いて確実に下記の3つをおこなようにしてください。
- ライフライン(電気・ガス・水道)を止める
- 家の戸締り
- メモを残す
ライフライン(電気・ガス・水道)を止める
電気は必ずブレーカーを落としておきましょう。
地震の後は、通電火災(電気が原因で起こる火災)が多く起こっています。
特に停電からの復旧時に起こっているので、避難後に復旧した場合も考えて必ず落としておいてください。
避難時は家具が倒れていなくても、その後の余震で家具が倒れて、配線が破損してしまうようなケースもありますので、確実に行っておきましょう。
ガスや水道に関しても、揺れによって破損し、漏れが起こる可能性もあるので、ガス・水道の元栓をしっかり閉めておきましょう。
家の戸締り
災害時に悲しいことですが、被災家屋を狙った泥棒が入ることがあります。
地震が起きた時は、ドアや窓は開けておく必要があるので、避難を決めた最後に行ってください。
もしも、窓ガラスが割れてしまっている場合は、雨戸やシャッターを閉めて鍵をしてください。
雨戸やシャッターがない場合は、家具をそこに移動できるならしてしまい、少しでも侵入しにくくすることで被害に会う可能性が下がります。
子供がいて、避難準備も必要ですので、できる範囲で行いましょう。
そんな人いるの?って思う人もいるかもしれませんが、実際被害にあった人がたくさんいます。
消防が検索をしている時も怪しい人を何度も目撃しています。
メモを残す
地震発生時は、電話やメールが繋がりにくくなります。
災害伝言ダイヤルやLINEをうまく活用することも大事ですが、携帯の充電があるとも限らない場合もあるのでメモも残しておきましょう。
連絡が取れないまま、避難所に移動する場合もありますし、親や親族が心配してくる可能性もあります。
その際は、玄関の見えやすい場所に【私たちは無事です。〇〇避難所に向かいます。】とメモを置いておくようにしてください。
また避難所も入れるとは限りません。行くであろう場所は避難の時間にもよりますが、可能性がある場所は書いておく方が早く会える可能性が高くなります。
外に貼るのは空き巣の被害の可能性があるのでやめておきましょう。
消防が避難確認済のステッカーを貼って被害に遭われたという報告があったこともあります。(現在は方法を変えています)
子連れ避難時の服装
- ヘルメットか帽子をかぶる
- 夏でも長袖・長ズボンを履く
- 履きやすいスニーカー
- 赤ちゃんは抱っこ紐(お腹)
- 歩ける子は手を繋ぐ
- 両手が使えるようにリュック
- マスク
一緒に避難する赤ちゃん子供にも、ヘルメットや帽子を被らせ、長袖で着させて、靴も履かせましょう。
避難する道にガラス等が落ちている場合もあるので、サンダルは絶対にいけません。
ヘルメットがない場合は、最悪自転車用でも構いません。なければ帽子やパーカーのフードをかぶって頭を守りましょう。
ママの服の色はピンク等の一目で女性だと分かるものは絶対に避けてください。
メイクも落とせない上に、犯罪リスクが上がるのでしないようにしてください。
荷物を運ぶのにベビーカーが便利とも見るけど、道路の状況によっては捨てていかなければならなくなるからおすすめしないよ。
赤ちゃんは危険だから絶対に乗せないでね。
子供を連れた避難では荷物をたくさん持つことはできません。
備蓄品は、状況によって後で取りに行くことにして、赤ちゃんや子供の必需品と貴重品を最優先にしましょう。
子供と手を繋ぐ必要もありますし、道路状況が悪いと転倒のリスクもあるので、両手は開けておくように。
なるべく身軽で動きやすいようにしてください。
避難所へ向かうまでのポイント
安全で最短な道を選びましょう。
ブロック塀やフェンスが倒れてくる場合もあるので、道は狭い路地を通らず、広い道を通ってください。
上部もガラスが降ってくる可能性があるので、なるべく建物の近くは歩かず、道の真ん中を避難しましょう。
時間帯にもよりますが、ママは人がなるべく明るく、人が多いところを避難して、周囲の助けも求められる状況を意識しておいてください。
普段から、どの道が安全か、子供目線ではどうかといったことを散歩しながら確認しておくことも地震の時に役に立ちます。
夜間の避難になる場合は、女性は大勢で避難できるように普段から近所の付き合いも大切にしておこう。
子供の年齢別避難時の注意点
避難所までの道によっても変わりはありますが、子供の年齢によっても注意すべきポイントは変わってきます。
赤ちゃんとの避難の注意点
赤ちゃんは地震の怖さを理解はしていなくても、大きな揺れや音には怯えて泣いてしまいます。
赤ちゃんの不安は言葉では伝えれれず、泣いてしまうことになるので、できるだけ顔が見えるように抱っこをしましょう。
1秒でも早く緊急避難しないといけないといった場面以外は、抱っこひもを使ってしっかり赤ちゃんを抱くようにしてください。
手で抱くと荷物を持てませんし、転倒等した時に両手が使えないのは危険です。
他に子供がいても、手を繋ぐこともできず、赤ちゃんを落としてしまう可能性もあります。
おんぶの方がしやすいって人もいるかもしれないけど、背中は意識しててもぶつけやすく危ないよ。
それにもし余震が起きた時に、おんぶじゃ覆い被さって守ることもできないから、抱っこをするようにしてね。
幼児との避難の注意点
1人で歩けるようなら、しっかり歩いてもらってください。
ただし、絶対にはぐれないように、しっかり手を繋いでおきましょう。
不安で歩けない場合もあるので、年齢にもよりますが、抱っこひもは持っていた方がいいでしょう。
普段と違う状況なので、歩くのを怖がったり、嫌がったりすることもあります。
抱っこできるならしても構いませんが、荷物もあって子供もある程度の大きさになっていると危険な場合もるので、少しでも不安を取りのぞいて、安心できる声かけをしてあげてください。
パパママも不安でなかなか優しい声かけをするのは難しいかもしれないけど、励ましてあげられるのはパパママしかいないよ。
どうしても動けなくなってしまう子もいますので、そういった場合は、周囲の人に助けを求めましょう。
お気に入りのお菓子か音や光の出ないおもちゃを持っておこう
小さな子供にとって、慣れない避難所は情緒不安定になりがちです。
友達がいる場合もありますが、騒いでいるとトラブルになってしまうような場合もあります。
子連れ避難はなるべく荷物を少なくするのが鉄則ではありますが、お気に入りのものがあるだけでも、子供の精神安定にかなり役に立ちます。
コンパクトで持ち運びしやすいものを入れておいてあげることも大切です。
音や光の出るおもちゃはやめておいてね。避難所は不安でピリピリしてる場合も多く、思いがけないトラブルになってしまうこともあるよ。
ミニサイズの絵本なんかもおすすめだよ。
もしもはぐれたときのために
あってはならないことですが、混乱の中、万が一子供とはぐれてしまって場合のために、緊急事態に分かった方がいいことを何かしらの形で持たせておきましょう。
- 自分の名前・年齢・血液型
- 親の名前
- 親の携帯番号
- アレルギーや病気
上記のことが、あればもしはぐれてしまった場合に、分かれば早く再会することにも繋がります。
また、急なケガや病気の時にも大きな情報になります。
個人情報なので、なくさないように気をつける必要もありますが、万が一の時に子供が何も誰にも伝えられないと困ることは、メモとして落とさないポケットに入れておいてあげてください。
子供の服に名前を書いてあげておくのも効果的です。
まだ名前が自分で言えない子の服には名前を書いてあげておいて。
小学生との避難の注意点
小学生にもなると、手を繋がなくなる子もいるはずです。
手を繋がず歩いてもらえるなら、歩いてもらった方が自身の身を守ることもできるので構いませんが、目は絶対に離さないようにしてください。
子供は大人より視界が低く、危険に気づきにくいので、しっかり周囲の安全は見ておく必要があります。
ただし、人混みの中では、嫌がったとしても手は繋ぎましょう。
人混みの中だと、子供は親を見失ってしまいがちです。親も背丈が低い子供は見失ってしまう可能性もあります。
人混み以外でも、危険な場所では手を繋いでおきましょう。
もう手は繋がなくてもと思うかもしれないけど、災害時は普段とは精神状態が違うよ。安心させる意味もあるから、普段以上に子供の不安な気持ちを見逃さないようにしてあげてね。
まとめ
避難行動でもっとも大切にすることは
【安全】です。
そのためには、必要最低限のことを素早くこなす必要があります。
避難時の最低限の行動は
- ライフライン(電気・ガス・水道)を止める
- 家の戸締り
- メモを残す
他のことは、時間に余裕がある時に限ります。
これだけと決めていても、心配でいろいろしてしまう人はたくさんいるよ。でも命が最優先で行動しよう。
避難所までの避難も子供がいると、注意することが増えます。
もしもの時にはすぐに行動しなければならないこともあります。
年齢にあわせた注意点や避難所へ行くまでに気をつけること知って、もしもに備えてください。
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