熱中症にならないように注意はしてるけど、もしもなってしまった時はどうしたらいいんだろう。
大人がいくら注意していてても、熱中症になってしまう子どもはいます。
ならないための予防が大切ですが、万が一なってしまった時の対応も知っておく必要はあります。
今回は、子どもが熱中症になってしまった時、パパママがどうすればいいのか説明していきます。
この記事を読んで分かること
- 子供が熱中症になってしまった時の対応
- 熱中症での救急で聞かれること
子供が熱中症になりやすい理由や対処法は別記事に記載しています。
熱中症になってしまった時のパパママがすること
子供が熱中症になると、心配で落ち着いて行動するのは難しいよね。
でも早い対応が必要な場合もあるから、応急処置を知っておいてね。
参照元:環境省熱中症予防情報サイト
環境省の熱中症予防情報サイトで上記のようなフローチャートで説明してくれています。
もしもの時のために
これを元に詳しく説明していきます。
熱中症の判断
熱中症の判断は、上記フローチャートを参考にしてもらえればと思います。
緊急度が高いのは、「意識がしっかりしているかどうか」と「自力で水分を取れるか」です。
呼びかけに反応しない、意識状態が悪い場合は、すぐに救急車を呼んでください。
子供の熱中症は気付きにくく、重篤化しやすいため、早めの行動が大切です。
万が一のことがあってはいけないので、判断に迷ったら救急車を呼ぶ。
何もなければそれで構わないのでためらわずに行動してください。
熱中症の応急処置
救急車を呼ぶような場合でも、呼んでいなくてもその場でできることはしましょう。
症状が悪化しないために以下のことをしてください。
1.涼しい場所に移動させる
屋外で熱中症になった場合は、涼しい室内に移動させてください。
子供がある程度の年齢だと1人だと動かすのは難しい場合もあるかもしれません。
周りに人がいる場合は助けを求めて運ぶようにしてください。
助けもいない、近くに屋内に入れる場所がない場合は、日陰に移動させるか日除けになるもので少しでも日差しからの暑さを防げるようにしてください。
2.体を冷やす
タオルがあるなら、水で濡らして体を拭いてあげましょう。
急激に体温を下げることは、必ずしもいいことではありませんが、緊急処置になるので、冷たいペットボトルなどをタオルで包んで、首や脇、太物の付け根を冷やしてください。
服は脱がせれるなら脱がせるなら脱がしてしまい、脱がせないようでもきつい部分は緩めるようにしましょう。
冷水をかけたり、うちわやタオルであおいであげて、少しでも涼しくしてあげてください。
熱が出た時に額に貼るジェルタイプのシートに体を冷やす効果はないよ。
熱中症には使えないから、貼って安心したりしないでね。
3.水分・塩分の補給
意識がない場合や嘔吐がある場合は飲ませてはいけません。
自力で摂取できるようならしてもらいましょう。
飲み物はキンキンに冷えてるより、常温に近い方がいいので、持ってる飲み物がぬるくなってるのは気にする必要はありません。
一気に飲まさず、少しずつ状態が見ながら飲ませてください。
汗で失われた塩分も補えるので、経口補水液やスポーツドリンクが最適です。
この時、普段自分でペットボトルが、開けられる子どもなら自分で開けれるかも気にしてください。
ほとんどの親は心配で開けてあげてしまうと思いますが、これが医療機関受診の判断材料にもなります。
普段開けられるのに開けられなかったり、普段こぼさずに飲めるのに口から溢れてしまう場合は医療機関を受診してください。
熱中症で救急搬送される時に聞かれること
救急車が来たら、状況をいろいろ聞かれます。
覚えてないことがあっても、大丈夫だから落ち着いて質問に答えてね。
様子がおかしくなる前の状況
・食事や水分をいつ摂取したか?
・何時間ぐらい外にいたのか?
不具合になった状況
・失神・立ちくらみ・めまいの有無
・吐き気・嘔吐・喉の渇き・頭痛の有無
・体のだるさや四肢の痛みの有無
・行動以上の有無
・応急処置の有無と方法
最近の状況
・体調はどうだったか?
・睡眠はしっかり取れているか?
・風邪を引いていないか?
他にも「今まで熱中症になったことがあるか?」と言ったことも聞かれますので、落ち着いて答えてください。
またここ数年はコロナ感染の有無について必ず質問されます。
・ワクチンを何回打ったか?最終接種は何月か?
・人の多いところに出かけたり、海外に行っていないか?
・周りにコロナ感染者はいないか?
と言ったことも聞かれます。
最後に
熱中症で必ずしも救急車や病院を受診しなければいけないということはありません。
しかし、重症化のリスクがあることも理解しておいてください。
心配であれば、病院は必ず受診するようにしましょう。
意識の有無、水分が自分で飲むことができるかは大きな判断材料ですが、心配なら受診をオススメします。
予防が一番ですが、もしもの時に少しでも落ち着いて行動できるように、熱中症の対応を身につけてください。
あなたの行動・知識が子どもの安心安全を守ります。
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